2022.10.27
with a camera in Nakajima Village 1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は中島村(なかじまむら)へ行ってまいりました。私が「ぶらカメ」でお邪魔するのは初めてです。その取材&こぼれ話です。
中島村は東北の玄関口、白河市の北側に隣接する人口4800人余(今年9月現在)、面積19平方キロを若干下回る小さな村で、米やトマト・きゅうりなどが主な産品です。この時期は多くの稲が刈り取られ、藁を焼いた田も見られます。田園風景も段々冬化粧していきます。
中島村は東北の玄関口、白河市の北側に隣接する人口4800人余(今年9月現在)、面積19平方キロを若干下回る小さな村で、米やトマト・きゅうりなどが主な産品です。この時期は多くの稲が刈り取られ、藁を焼いた田も見られます。田園風景も段々冬化粧していきます。
中島村には、秋を感じさせるすすきと… |
収穫を終えた田の野焼きの風景が広がっていた。 |
そんな田んぼの中に、ビニールハウスが幾つか纏まって建っている場所があります。近付いてみると、ビニールハウスが一部開けてあり、花が顔を出しています。シクラメンです。
ビニールハウスの中に、お花畑が!! |
シクラメンがハウスいっぱいに咲いている。 |
こちらが朝から世話をしていたご主人。父親の代からシクラメン等を育てていて、ご主人だけで20年になるそうです。
「朝水をやって、空気が流れるよう日中はビニールハウスを開けてやるんです。」
「朝水をやって、空気が流れるよう日中はビニールハウスを開けてやるんです。」
こちらが農園主。シクラメンの栽培は二代目となるそう。 |
鮮やかなピンクに花びらのフリフリ感が素敵だ。 |
では夏休みなど長い休みが取れないのでは?
「子ども達からは、結構言われました。」
こちらの方は、5号鉢で1万鉢、一回り小さいものを3万鉢育てています。お子さんに手伝ってもらう事もあるそうですが、
「手伝ってくれるのは、お小遣い目当てですね。」
と笑います。
「子ども達からは、結構言われました。」
こちらの方は、5号鉢で1万鉢、一回り小さいものを3万鉢育てています。お子さんに手伝ってもらう事もあるそうですが、
「手伝ってくれるのは、お小遣い目当てですね。」
と笑います。
白に淡い赤紫を帯びた花に… |
ピンクに茜を混ぜたような、燃えるような色の花も。 |
ご自身は父親の背中を見て育ち、「いずれは自分が継ぐだろう」と思っていた分、子どもの頃は逆にビニールハウスには近づかなかったと言います。
育てるうえで大変な事を伺うと
「花や葉の形をどう育てるか、そのための肥料はどうするか、毎年色々工夫しています。」
それでも一部は思ったより小さくなる等、完全に理想を形にするのは難しいようです。それだけ手塩にかけて理想の形を目指して育てているので、店に並んでいるシクラメンを見ると、鉢と葉や花の形から
「あ、これうちが育てたシクラメンかも。」
と気づく事があると言います。
育てるうえで大変な事を伺うと
「花や葉の形をどう育てるか、そのための肥料はどうするか、毎年色々工夫しています。」
それでも一部は思ったより小さくなる等、完全に理想を形にするのは難しいようです。それだけ手塩にかけて理想の形を目指して育てているので、店に並んでいるシクラメンを見ると、鉢と葉や花の形から
「あ、これうちが育てたシクラメンかも。」
と気づく事があると言います。
鉢や花などの形から、自分が育てた花では?と分かることもあるという。 |
こちらは花びらの縁に色がついた種類。 |
これまでで一番大変だった事の一つが、東日本台風です。
「近くに川があったので、水が溢れてここ(花の置いてある棚すれすれ)まで来たんです。」
当時消防団にいたご主人は、胴付き長靴を履いて水の中を見に来たそうです。
「でもここはすれすれで水に浸からなかったので良かったのですが、隣のハウスは一段低かったので鉢が水に浸かってしまったのです。水に浸かるとその水を花が吸い上げてしまうので、細菌が入るなどして駄目になってしまいました。でも全滅じゃなかったのは、まだ良かったです。」
「近くに川があったので、水が溢れてここ(花の置いてある棚すれすれ)まで来たんです。」
当時消防団にいたご主人は、胴付き長靴を履いて水の中を見に来たそうです。
「でもここはすれすれで水に浸からなかったので良かったのですが、隣のハウスは一段低かったので鉢が水に浸かってしまったのです。水に浸かるとその水を花が吸い上げてしまうので、細菌が入るなどして駄目になってしまいました。でも全滅じゃなかったのは、まだ良かったです。」
東日本台風は、この棚の近くまで水が迫ったという。 |
あの時も、こうしてシクラメンは花を咲かせた。 |
因みにこれだけ花に囲まれた生活はどうか尋ねると、
「花が咲くのはこの1か月くらいです。それまでは葉の緑だらけですから…目に良いですね(笑)。」
このサイズの鉢はこれから11月には概ね出荷を終え、すぐに種から育て始めます。震災も東日本台風も乗り越えてきたシクラメン栽培、再び丸一年シクラメンと向き合う生活ですが、これからも買う人を癒すシクラメンをたくさん育てて下さい。
「花が咲くのはこの1か月くらいです。それまでは葉の緑だらけですから…目に良いですね(笑)。」
このサイズの鉢はこれから11月には概ね出荷を終え、すぐに種から育て始めます。震災も東日本台風も乗り越えてきたシクラメン栽培、再び丸一年シクラメンと向き合う生活ですが、これからも買う人を癒すシクラメンをたくさん育てて下さい。
朝からシクラメンに癒される…。 |
「テレビが来るなら髭を剃っておきたかった…。」と言いながら笑顔を見せる。 |
さて中島村で最も有名なものの一つが、「ヨカッペ時計」です。「よかっぺ」とは「良いでしょう」位の意味の方言です。これを寄贈したのが、音楽プロデューサーの小室哲哉さんでした。小室さんの祖父が中島村の出身で、父も戦時中に中島村に疎開していた縁で、「童里夢(どりむ)公園なかじま」が出来るのを記念して園内に平成9(1997)年に作られたからくり時計です。もう四半世紀も経つのですね。
福島県内で最も有名な時計の一つでは? 「ヨカッペ時計」。 |
ヨカッペ時計があるのは、童里夢公園なかじま。 |
時計は文字が漢数字で、中央やや下寄りに「T.KOMURO 1997」と入っています。そして時計の脇にはちゃんと小室哲哉氏のサインも入っています。私の世代だと、小室さんの音楽が流れない日が無かった位流行っていた時期で、何とも感慨深いものがあります。
小室哲哉氏寄贈の時計。横にはご本人のサインが…。 |
漢数字にアルファベットの名前と、和洋が入り混じる。 |
時計の前には小室さんの金色の立体手形があり、重ねてみると手の大きさは同じ位。才能などは別にして、ちょっとだけ等身大の小室さんを感じられた「気」がします。見ればこのからくり時計が動くのが、午前10時。あと20分程でからくりが見られるので、公園をぶらぶらしながら10時を待つ事に。
ガラス越しに、立体手形に手を重ねる(立体手形自体を撮影しそこねた…)。 |
からくりの作動する時刻が書かれている。 |
公園をぶらぶらしていると、散歩をしているご夫婦に出会いました。
「隣の白河市、旧東村(ひがしむら)から来ました。公園に来るのはもう20年位になるかな。四季折々景色が綺麗で、冬は池に白鳥やカモ等の渡り鳥が来るし、散歩も出来るので1周30分位歩いていくんですよ。」
この「童里夢公園なかじま」は整備された公園で、池を2つ抱える広さがあり、遊具は勿論、散策やジョギングにぴったりなコースが3つ設置され、バーベキューが出来る場所があるなど、都市公園的な要素も備えた場所なのです。当時9億5千万円かけて造っただけの充実ぶりです。
「隣の白河市、旧東村(ひがしむら)から来ました。公園に来るのはもう20年位になるかな。四季折々景色が綺麗で、冬は池に白鳥やカモ等の渡り鳥が来るし、散歩も出来るので1周30分位歩いていくんですよ。」
この「童里夢公園なかじま」は整備された公園で、池を2つ抱える広さがあり、遊具は勿論、散策やジョギングにぴったりなコースが3つ設置され、バーベキューが出来る場所があるなど、都市公園的な要素も備えた場所なのです。当時9億5千万円かけて造っただけの充実ぶりです。
隣の白河市から散歩に来たご夫婦。 |
「服装ですぐ(徳光と)分かった」そう。見て下さって有難う御座います♪ |
奥様は私の服装を見てすぐ気づく程、『ゴジてれChu!』を見て下さっているそう。
「これからは紅葉も綺麗ですよ。」
と教えて下さいます。中島村のお勧めスポットは無いか伺うと、ご主人が
「私はここに住んでいる訳ではないから、あそこに直売所があるんですよ。そこの方がよく知っているので、聞いてみると良いですよ。」
とアドバイスを下さいました。これが後に旅の展開を生む事に。詳しくは後程。
因みにこの後はお二人でからくり時計を見ていくとの事で、気付けば後10分程で10時。一緒に時計の前へ向かうと、既に待っている方が。聞けば郡山市(車で1時間弱の距離)や福島市(更に車で1時間弱かかる場所)から来ている人もいます。期待して10時を待ちます。(つづく)
「これからは紅葉も綺麗ですよ。」
と教えて下さいます。中島村のお勧めスポットは無いか伺うと、ご主人が
「私はここに住んでいる訳ではないから、あそこに直売所があるんですよ。そこの方がよく知っているので、聞いてみると良いですよ。」
とアドバイスを下さいました。これが後に旅の展開を生む事に。詳しくは後程。
因みにこの後はお二人でからくり時計を見ていくとの事で、気付けば後10分程で10時。一緒に時計の前へ向かうと、既に待っている方が。聞けば郡山市(車で1時間弱の距離)や福島市(更に車で1時間弱かかる場所)から来ている人もいます。期待して10時を待ちます。(つづく)
「村の情報なら、産直所が知っている」と教えて下さった。 |
時計の前には、からくりを見ようと人々が…。 |
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