2022.11.10
with a camera in Kagamiishi Town 3-2
JR鏡石駅前の駅前通り(県道289号)を当てもなく歩いていると、程なく「Fresh Egg こうた」の看板が。「牧場の朝」の町だけに、看板の上には牛が歩いています。「幸田(こうた)鶏卵店」とあります。卵の専門店でしょうか?
店主は男性? 看板の上の牛さんが可愛い。 |
「幸田鶏卵店」…名字だったのか(^-^; |
中を除くと、段ボール箱が山積みになっていて、奥では女性が電話中。
「きょうは社長が配達に行っちゃって…。」
と留守を守るのは、女性店員の方。
「こちらでは卵をパンやピザ・ケーキを作る店に卸したり、普通に個人のお客様に卵を売ったり、温泉卵を作って食堂や宿に出したりもしています。」
「きょうは社長が配達に行っちゃって…。」
と留守を守るのは、女性店員の方。
「こちらでは卵をパンやピザ・ケーキを作る店に卸したり、普通に個人のお客様に卵を売ったり、温泉卵を作って食堂や宿に出したりもしています。」
店内は段ボール箱と、女性店員のみ⁉ |
社長は配達中との事。 |
個人の店などで温泉卵を作るのはなかなか手間がかかるので、こうして温泉卵に加工して卸しているのです。
二本松市の岳温泉で作られる温泉卵については、こちらをクリック。
「普通と柔らかめの2種類作っていて、季節によって温度を変えたりするそうなので、社長さんしか作れないんです。」
店員さんは、社長が戻ったらすぐ加工に入れるよう、準備だけしておくのだそうです。
二本松市の岳温泉で作られる温泉卵については、こちらをクリック。
「普通と柔らかめの2種類作っていて、季節によって温度を変えたりするそうなので、社長さんしか作れないんです。」
店員さんは、社長が戻ったらすぐ加工に入れるよう、準備だけしておくのだそうです。
店の奥には、温泉卵を作る機械が…。 |
社長が戻ったら、茹でるのだという。 |
そして注文が入るとパッケージを付け、賞味期限の入ったシールを貼り、個人客から卸まで対応しています。
既に注文を受けている分をパッケージしていく。 |
こちらが温泉卵。 |
「実は元々はお客で来ていたんです。」
ここの卵が美味しくて、よく買いに来ていたのだそう。
「私も仕事を探していて、そしたらこちらで人手が足りないという話を聞いて…。」
これなら働きながら、必要なだけ卵を買って帰れますね。それ程美味しいなら、是非こちらの温泉卵を食べてみたい。
「大丈夫ですよ。」
近くに住む社長の息子さんから器を持ってきて頂き、店内で特別に試食です。
ここの卵が美味しくて、よく買いに来ていたのだそう。
「私も仕事を探していて、そしたらこちらで人手が足りないという話を聞いて…。」
これなら働きながら、必要なだけ卵を買って帰れますね。それ程美味しいなら、是非こちらの温泉卵を食べてみたい。
「大丈夫ですよ。」
近くに住む社長の息子さんから器を持ってきて頂き、店内で特別に試食です。
店員の方は、元々お客さんだった。 |
近くに住む社長の息子さんが、器を持ってきて下さった(有難う御座います)。 |
まずは黄身が崩れないタイプ(普通)の温泉卵を。割ってみると確かに白身と黄身が好い感じの柔らかさで形を保っています。
では付属のたれをかけて頂くと…白身は意外ととぅるんと溶けるような舌触り。その中から黄身のややねっとりとした感じの濃厚な旨味が感じられます。
では付属のたれをかけて頂くと…白身は意外ととぅるんと溶けるような舌触り。その中から黄身のややねっとりとした感じの濃厚な旨味が感じられます。
こちらが温泉卵(普通)。 |
割っても形を保つタイプ。 |
続いて柔らかめの温泉卵を。割ると…うひゃ~~! これは下にご飯が欲しいタイプの柔らかさです。もう箸で摘まめないので、口に流し込みます。
んんん~~、黄身の濃厚なコクが滑らかさを伴って口の中に広がります。そこにとろとろの白身が絡んできて、これはたまりません。
どちらも卵自体が美味しいからこその味わい、そこに社長の絶妙な温度調節が加わって2種類の温泉卵が出来る訳ですねぇ。
んんん~~、黄身の濃厚なコクが滑らかさを伴って口の中に広がります。そこにとろとろの白身が絡んできて、これはたまりません。
どちらも卵自体が美味しいからこその味わい、そこに社長の絶妙な温度調節が加わって2種類の温泉卵が出来る訳ですねぇ。
こちらは柔らかめ。既に黄身の柔らかさが伝わってきそう。 |
とろ~っと黄身が流れる。 |
美味しく頂いていると、お店の外にこちらを伺うお子さんが。すると女性店員が
「息子です。」
何でも、遊びに出かける事をお母さんに報告に来たとの事。因みにお母さんの作る料理では「カレー」が好きだそう。幸田鶏卵店の卵は使うのか聞いてみると、
「キーマカレーの時は使います。」
さすが、使い分けもしっかり出来ています。
「息子です。」
何でも、遊びに出かける事をお母さんに報告に来たとの事。因みにお母さんの作る料理では「カレー」が好きだそう。幸田鶏卵店の卵は使うのか聞いてみると、
「キーマカレーの時は使います。」
さすが、使い分けもしっかり出来ています。
店員の息子さんが、外出の報告をしにやってきた。 |
お母さんの作るカレーが好きだそう。 |
さて社長の息子さんに店の事を聞くと、開業して60年以上になるのだとか。ご自身は別に仕事をお持ちですが、小さい頃は店を手伝っていたそう。店内の秤は現役で、
「卵を量り売りしていたんです。」
「卵を量り売りしていたんです。」
社長の息子さんは、小さい頃店を手伝ったという。 |
現役の秤。卵を量る。 |
量り売りといっても、10㎏単位の箱での量り売りです。箱を秤に載せて、分銅を使い…
卵を”箱で”載せて… |
この分銅1個で20㎏分を量れる。 |
竿のスライドおもりを使って量ります。私も小さい頃は、この「台はかり」を使っているのを見かけたものです。
「自宅では売り物にならない、傷のついた卵などをよく食べていました。」
味に変わりがないなら、無駄を無くせますね。
「自宅では売り物にならない、傷のついた卵などをよく食べていました。」
味に変わりがないなら、無駄を無くせますね。
スライドおもりで細かい単位を…。 |
釣り合ったところの目盛りを読めば、量れる(という仕組みみたい)。 |
すると今度は、店員の娘さん家族がやってきました。今度小学生になるお孫さんは、走るのが得意。
「運動会で1等賞になったんですよ。」
このロケ日の翌日に、地元のロードレース大会に親子で参加する事が決まっています。
「運動会で1等賞になったんですよ。」
このロケ日の翌日に、地元のロードレース大会に親子で参加する事が決まっています。
今度は、店員の娘さんとそのお子さんが…。 |
お孫さんはかけっこが得意。 |
するとお孫さん、店の前でダッシュを見せてくれました。
突然、健脚を見せてくれるお孫さん。 |
フォームも綺麗。 |
さすが運動会で1等賞になっただけの事はあります。
今度は復路。 |
速さに髪も靡く。 |
ただちょっとシャイなお孫さん。
「将来は何になりたいの?」
と尋ねると、お母さん経由で返答。
「消防士だそうです。……(耳打ち)……幼稚園の訓練で消防車を見たみたいです。」
「将来は何になりたいの?」
と尋ねると、お母さん経由で返答。
「消防士だそうです。……(耳打ち)……幼稚園の訓練で消防車を見たみたいです。」
お孫さんに質問すると、ママに耳打ち…。 |
お母さんが”代返”。 |
照れ隠しで寝そべったりして…かわいい~♪ ほっこりする時間を頂きました。
対応に困って、ついに寝そべる。 |
困らせちゃって、ごめんね。 |
暫くして、社長が配達から帰ってきました。
「父の代から始まっているんで、開業して67~8年になるでしょうか。」
お父様は二男だった事から実家を出て現在の店に居を構え、卵の販売を始めたそうです。
「農場によってそれぞれ卵の特徴が違いますね。」
現在は主に白河市と平田村、そして秋田県の会社の卵を販売し、時には地元岩瀬農業高校で生産した卵も扱っています。
「父の代から始まっているんで、開業して67~8年になるでしょうか。」
お父様は二男だった事から実家を出て現在の店に居を構え、卵の販売を始めたそうです。
「農場によってそれぞれ卵の特徴が違いますね。」
現在は主に白河市と平田村、そして秋田県の会社の卵を販売し、時には地元岩瀬農業高校で生産した卵も扱っています。
社長、御帰還♪ |
社長のお眼鏡にかなった県内外の卵を扱う。 |
女性店員さん曰く、
「社長は朝から晩まで働きまわって、いつもにこにこ穏やかなんですよ。」
そんな社長さんは、きょうも美味しい卵と温泉卵の販売を続けます。
幸田鶏卵店は日曜定休で、個人へも卵の販売をしています。(つづく)
「社長は朝から晩まで働きまわって、いつもにこにこ穏やかなんですよ。」
そんな社長さんは、きょうも美味しい卵と温泉卵の販売を続けます。
幸田鶏卵店は日曜定休で、個人へも卵の販売をしています。(つづく)
新型コロナ前のお祭りの社長と息子さん。いなせだねぇ。 |
これからも美味しい卵を提供してください! |
社長さんに町のお勧めを伺うと、
「今年になって『ボナール』ってお店が出来たんですが、そこのカヌレが美味しいですよ。」
歩いて行ける距離だと言うので、行ってみる事に。その途中で、新たな出会いが生まれます。
3巡目その3「ウッディーな家は元レストラン? & 運命に導かれた2人のお店」はこちらをクリック。
「今年になって『ボナール』ってお店が出来たんですが、そこのカヌレが美味しいですよ。」
歩いて行ける距離だと言うので、行ってみる事に。その途中で、新たな出会いが生まれます。
3巡目その3「ウッディーな家は元レストラン? & 運命に導かれた2人のお店」はこちらをクリック。
「最近出来たボナールが美味しい」とお勧めを伺う。 |
店に向かう途中、声を掛けてくる人が…。 |
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